矯正

人には利き手と利き足というものがあり、２本ある内のどちらかを多く使う傾向があるということは、当然使う頻度や筋力などに左右差が生じてしまいます。
荷物を持つ腕だけでなく、立っている時に体重を乗せる足や、階段を昇降時に踏み出す足が同じであるといった日常生活のクセが徐々に身体の歪みの原因となる場合もあります。
また、無意識に足を組んでしまう、仕事などで座る時間が長いといった方も、骨盤へと負担がかかり、骨盤の歪みへと繋がってしまう可能性が高いため注意が必要です。
骨盤の歪みは身体全体の歪みへとつながりますので、その状態では唯でさえ重力に逆らうことで緊張している背中や肩の筋肉へかかる負担にばらつきが生じます。
その負担のばらつきが原因となり、背中のはりや肩こり、頸のこりに悩まされてしまいます。
この骨盤ですが、出産後に大きく歪んでしまう場合もあります。というのも、妊娠中期〜臨月にかけて分泌が増えるリラキシンの影響です。
これは恥骨結合や仙腸関節などを弛緩させるホルモンなのですが、産道の確保を手助けしてくれる一方で、骨盤が歪みやすい状況を作り出す要因ともなります。
出産後、出産する以前より体の調子が悪くなったのであれば、骨盤の歪みによるものの可能性が大いに考えられます。
ただ、産後はリラキシンの影響で骨盤が元の位置に戻りやすい時期でもあるので、骨盤の矯正を開始するには良いタイミングでもあります。