スマートフォン社会に於いての肩こり!解消法はある?【武蔵小金井駅前整体院】

投稿日: #健康コラム

こんにちは、武蔵小金井駅前整体院です!

近年、小さいお子さんでも持つようになったスマートフォン。

その小さい画面を長時間見続けるようになった社会で、その昔狩猟生活から農耕社会に変わった事によって生まれた肩こりのかたちは、また変わってきています。

近頃、「スマホネック」「スマホ首」という言葉が出てきましたが、これはいわゆる「ストレートネック」という症状のひとつで、頭を俯かせ身体の中心から前に出し続けることによって起きるものです。

身体の一番上にある頭は重く、成人で体重の約10%、約4~6キロといわれています。これは500mlのペットボトルにすると約10本分になり、その頭を身体より前に傾けるとバランスを支えている頸椎の負担は増え、スマートフォンをよく見る角度の60度になると負担は約27kg、10kgのお米の袋を約3袋分、首に乗せている状態と変わらない程になります。

頸椎は本来その重たい頭のバランスを支えるために前に弯曲している構造ですが、頭を前に出し続けた事によって重さのバランスが変わり、それによって頸椎の弯曲がなくなり真っすぐ(=ストレート)になり、普段から頭を前に出し続けたバランスを支える構造に変化してしまいます。

変化は頸椎のみに留まらず、変化した頸椎を支えるために周りの筋肉が収縮することにより頸椎の負担を支え、収縮し続けた筋肉は固まっていき、結果肩こりに繋がります。

そうなるとその下にある骨や筋肉も変化した頸椎や固まった筋肉を支えるために変化していき、最終的に全身が正常な状態から歪んでいく事になります。

 

大昔は獲物を求め一日中走り動き回り筋肉を動かしていた人類が農耕をするようになり、備蓄が可能になって動き回らなくても良くなったことにより起きるようになった肩こりですが、機械が発展し情報社会になった今、スマホ首という症状によりさらに人類にとって良くない状態になっているのです。

 

スマートフォンを見る事だけではなく、長時間のパソコン作業や俯いた状態での読書、身体より頭を前にするという点では枕を高くして眠る行為もスマホ首になることに繋がります。

 

筋肉を収縮し続けることで疲労による肩・首・背中の痛みやハリ感、頭痛・吐き気・めまいやイライラ、不眠等の症状、もっと悪化すると手や腕のしびれや頸椎のヘルニアにもなりかねません。

 

悪化しないようにはまず頸椎を支えて収縮している筋肉をストレッチさせる事により緩和させる事です。

そして真っすぐだった頸椎の弯曲を元に戻していき、スマホ首を解消させていきます。

 

簡単にできる方法としては、

①背筋を伸ばしてあごを引き、正しい姿勢を意識する。

②その状態でゆっくりと右に首を倒す。

この時、頭の重みを利用して、呼吸を止めないようゆっくりと傾けます。

③今度は左にゆっくりと首を倒す。

こちらも右と同様に行います。倒し終わったら、ゆっくりと正面の位置に戻ります。

④目線を水平にしたまま首だけ右へ横向きに動かす。

上半身は正面を向いたまま、鼻先を自分の真横に持ってくるイメージで動かします。

自分の中心軸を動かしたり、首をかしげたりしないよう注意。

⑤左へ横向きに動かす。

右と同様に行います。真横を向き終えたらゆっくりと正面の位置に戻ります。

 

2~3回繰り返してストレッチを行うことによって、首の前側と後ろ側の両方の筋肉を同時に動かすことができます。

その後にストレートネックの解消法として、フェイスタオルを用いたストレッチを行います。

①両手でタオルの端を持ち、首の後ろに当てる。

②頭を後ろに軽く倒しつつ、両手を斜め上に引っ張る。

両手でタオルを前に強く引っ張ったまま、首を後ろへ倒すイメージで行います。

③その状態のままゆっくりあごを引き、あごをのどに引き付けたところで5秒間キープ。

3回繰り返し、少し長いですが約1か月ほど続けると効果が期待できます。

 

普段から良くない姿勢を続ける事によって起こる肩こりは、スマホ首や身体の歪みによって引き起こされます。

頭を俯かせないように高い位置でスマートフォンを見る、パソコンのモニターの位置や机を高くする、枕を低いものに変えてみる等、日常生活で改善できる事は少なくないので、ぜひ試してみて下さい。